日本ワインのGI産地ガイド
日本初のGI山梨から最新のGI萩まで、国税庁が認定した7つのGI(地理的表示)産地を解説します。各産地の気候・土壌・代表品種・代表ワイナリーを紹介します。
GI(地理的表示)産地一覧
GI山梨
国内最大のワイン産地で、国内ワイン生産量の約30%を占めます。甲府盆地は内陸性気候で日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きいためぶどいの糖度が上がりやすい環境です。日本固有品種・甲州の本場であり、マスカット・ベーリーAや欧州系品種も栽培されています。
勝沼(甲州市)・甲府・笛吹市などにワイナリーが集中し、ワイナリー見学も盛ん。
GI北海道
冷涼な気候がヨーロッパのブルゴーニュに近い環境を生み出す産地です。余市町・仁木町(積丹半島周辺)はピノ・ノワール・シャルドネ・ケルナーが特に優れた品質を示します。空知地区(富良野・三笠など)も近年注目されています。
日照時間が長い夏と、収穫期の適度な冷え込みがぶどいの酸を保ちながら糖度を高めます。北海道余市のピノ・ノワールは国際的なコンクールで受賞実績を積み重ねています。
GI山形
山形県は日照時間の長い内陸性気候と、月山・朝日連峰などの山系から流れる清冽な水に恵まれた産地です。上山市・天童市・山形市周辺のほか、置賜地区(南陽市・高畠町)も有数のワイナリー産地です。マスカット・ベーリーAや欧州系品種が栽培されています。
GI長野
標高600〜900mの高原地帯が広がる冷涼な産地。昼夜の寒暖差が大きく、ぶどいの果皮が厚くなり色素・タンニン・香気成分が豊富になります。塩尻市桔梗ヶ原地区のメルローは国際的に高い評価を得ており、「日本のメルロー」として知られています。シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ピノ・ノワールも優れた産地です。
GI大阪
近畿地方唯一のGI産地。大阪府内で栽培されたぶどいを使用した日本ワインが対象です。河内ワインに代表される大阪のワイン文化は100年以上の歴史を持ちます。デラウェアや欧州系品種を使ったワインが生産されています。
GI岩手
東北地方の冷涼な気候を生かしたワイン産地。岩手県内では複数のワイナリーが活動しており、欧州系品種やヤマソーヴィニヨンなど耐寒性のある品種の栽培が進んでいます。大手メーカーから小規模生産者まで幅広い担い手がいます。
GI萩
山口県萩市を中心としたGI産地。日本海側の温暖な気候と火山性土壌を生かしたワイン造りが行われています。日本海に面した地域ならではの気候条件がぶどい栽培に個性を生み出しています。